野球パフォーマンスコラム No.2〜野球選手の肘を守るために〜
野球パフォーマンスコラム1回目は、野球の代表的なケガの1つである
「野球選手の肘の痛み」について書きます!前回の肩の時と同様に結論から言うと
ボールを投げなければ肘を痛めません。
しかし野球をしていてボールを投げないと言うのは非現実的です。
強くボールを投げるという行為は、どれだけ理想的な動きをしていても
肩・肘にはものすごく負担が掛かっています。
肘は肩とは違い関節の安定性は骨が多くを占めいているので、関節の安定性は高いと言えます。
しかし、曲げる・伸ばすと言う動きは得意ですが、横からの力にはあまり強くありません。
そのため肘の怪我では筋肉ではなく靭帯を損傷するケースが多くなります。
また成長期の骨では、成長軟骨の部分に損傷が起き最悪の場合は手術するケースもあります。
ボールを投げる際は、肘の内側には引き伸ばされる力、外側には上下の骨が衝突する力がかかりやすくなります。
また動作不良の場合は、後ろに衝突の力も加わります。
そのため野球肘は内側型・外側型・後方型の3つに分類されます
手や肘を体幹部を繋いでいるのは肩関節なので、肩関節は肘の土台となっています。
そのため前回のコラムで書いた肩のインナーマッスルが弱くなると、肘にも影響するため
インナーマッスルのトレーニングは肘のコンディショニングの1つにもなります。
それに加えて肘の靭帯単体では、ボールを投げる力には耐えきれないので、肘から手首に向かって走る筋肉が靭帯と
協力して肘を守っています。
肘を守るためには靭帯を鍛えることはできないので、肘から手首に向かって走る筋肉を鍛え・コンデションを良くしておくことが、
肘を守ることに繋がります。
肘から手首に向かって走る筋肉は握力にも影響しますので、握力がいつもより弱くなっていると、
疲労によりコンデションが悪くなっている可能性があるので、練習量を調整したり、ケアをしたりすることが必要となります。
現在、肘の痛みがあり病院で骨に問題がないと言われた方は、肘から手首に向かって走る筋肉を鍛え、
スローイング動作を改善することが、症状改善に繋がります。
成長期の選手は、レントゲンやエコーで骨に問題がないかの確認をした上で、トレーニングを進めていくことが、
症状改善へと繋がります。
もし、バッティングの衝撃で痛みがある選手は重症の可能性もありますので、早急な画像診断をおすすめします。
もし、不安なことなどありましたら、ご相談のみでの対応も可能ですのでお気軽にご連絡ください。
野球パフォーマンスコースでは、現状を評価し、最適なエクササイズを処方させていただきますので、
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